米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースおよびフィンテック企業サークルは21日までに、共同で運営する米ドルステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の運営体制変更について合意した。USDCはステーブルコイン市場でテザー(USDT)に次ぐ時価総額第2位。国内取引所では取り扱いがないものの、資産の一時保管先やWeb3サービスにおける決済通貨として、日本でも需要が高い。
USDCは2018年にローンチして以来、コインベースとサークルが共同で設立したセンター・コンソーシアム(Centre Consortium)が運営していた。今後はサークルが単独でUSDCを運営し、コインベースはサークルの少数株式取得による出資を行う。センターコンソーシアム社の解散について「世界中でステーブルコイン規制の内容が明確となり、センター・コンソーシアムのような独立したガバナンス機関の要件はもはや不要であるため」としている。
USDCの新しい運営体制は、同コインの運営やガバナンスの効率化につながるものと予想される。なお、コインベースによるサークルへの出資額は明らかとなっていない。
USDC、ネイティブ対応ブロックチェーンを追加へ
今回の発表では、USDCが9月から10月にかけて、新たに6種類のブロックチェーンにネイティブ対応することも明らかとなった。具体的なブロックチェーン名は言及されていないが、2022年9月、サークル社は以下のブロックチェーンにおけるUSDCのローンチ計画を示していた。
上記のうち、アービトラム版USDCは6月に発行を開始。上記に加え、コインベースが開発するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークBase(ベース)も有力候補と見なされている。現在、USDCがネイティブ対応しているのはイーサリアム、ソラナ(SOL)、トロン(TRX)、アバランチ(AVAX)、ステラルーメン(XLM)、アルゴランド(ALGO)、ヘデラ(HBAR)、フロウ(FLOW)、アービトラムの9種類。
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