TikTokを運営するByteDanceの法人向けサービスであるBytePlusは17日、スイ(SUI)ブロックチェーンの開発企業Mysten Labsとの新たな提携を発表した。同協力関係は、Suiブロックチェーンを活用してWeb3ゲームとSocialFi(ソーシャルファイナンス)のプラットフォームを強化することが目的。
BytePlusは、AIに基づく推薦アルゴリズムや拡張現実(AR)技術を含む多岐にわたる技術をSuiブロックチェーンで提供する。これにより、ビデオゲーム開発の大手企業とのコラボレーションが促進されることが見込まれている。BytePlusはデータウェアハウスやAI駆動の分析ツールを提供し、Suiのアナリティクス機能を強化し、高いスケーラビリティを実現することを目指す。
BytePlusが提供するBytePlus Recommendは、開発者が非常にパーソナライズされたアプリの作成を可能にする。BytePlus Effectsは、ビデオアプリ用の8万種類の利用可能なステッカーやエフェクトが含まれる。両社はこれらをSuiのユニークなNFT技術と組み合わせるとしている。
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協働により、BytePlusとMysten LabsはSuiブロックチェーン上でのエンゲージメントとコミュニティの構築を加速させるために、グローバルなハッカソンや教育シリーズの展開も計画されている。Mysten Labsのエヴァン・チェングCEOは「AI推薦システムとビジュアルアルゴリズムの統合は、Web3ゲームとSocialFiプロジェクトのユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させる」と述べた。
提携発表の影響で、SUIトークンの価格は前日比で10%上昇した。BytePlusは、日本を含む世界30カ国以上で事業を展開している。Sui財団は同日、リアルワールドのアートトークン化を目指す企業「Artfi」への投資を発表していた。
スイ(SUI)とは?
SUIは、ミステンラボが開発しているレイヤー1ブロックチェーン、スイ・ネットワークのネイティブトークン。スイ・ブロックチェーンはメタのプロジェクトDiemのために開発されたプログラミング言語「ムーブ(Move)」を改良した「Sui Move」を採用しており、創設メンバーはMetaの元社員からなる。Moveの採用しているため、SUIはイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を持たない。1秒あたりのトランザクション処理数(TPS)が最大で約30万件に到達するとされる処理能力の高さが特徴で、より多くのユーザーにWeb3体験の提供を目標に設計されている。同ネットワークは23年5月にメインネットをローンチし各種海外取引所にIEOを通じて上場していた。SUIトークン総供給量は100億枚が上限となる。
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