NFTコレクション「Murakami.Flowers」を手がけるアーティストの村上隆氏が設立したカイカイキキは30日、NFTマーケットプレイス「Kaikai Kiki Marketplace」のベータ版をローンチした。同マーケットプレイスは同社所属アーティストによる作品の専用売買プラットフォームとなる。
プラットフォームの構築は、NFT関連企業NiftyKitチームが主導し、カイカイキキの田ノ木寛久氏と佐々木昌平氏がサポート。外部からTAKE FRONTIERの佐野淳平氏や駒田望美氏も参加した。同マーケットプレイスは、村上氏のNFT、Murakami.Flowersや京都での個展に合わせた新作カードなど、カイカイキキアーティストの作品を中心に展開。約70%のNFTアート作品が完成しており、アーティストMr.の作品に関する最終調整が進行中だ。
Kaikai Kiki Marketplace for NFT will launch on November 30.https://t.co/ZzynQlcBaT
— takashi murakami (@takashipom) November 30, 2023
So far, we have been selling NFT artworks on our own website and trading secondaries mainly on OpenSea, but we have now established our own platform to buy and sell NFT art by Takashi Murakami,… pic.twitter.com/vX8Y6PpXuh
村上氏は今年のNFTの活動を総括し、「23年はNFTアートにとって低迷期であり、関係者全員が困難な時期を過ごしただろう。しかし、私がリリースしたMurakami.Flowersの保有者とのコミュニケーションを深められたため、意義深い年となった」と語った。
Kaikai Kiki Marketplaceは複数ソースからリスティングを集約し、異なるプラットフォームの注文簿を通じてNFTの購入が可能だ。購入方法は、セルフカストディウォレットを用いた暗号通貨支払いにより、希望のNFTを選択し購入する形式だ。現時点でイーサリアムチェーンのみに対応しているとみられる。カイカイキキマーケットプレイスでは、NFTの購入、販売が可能だが、自分のNFTを作成する機能はない。プロフィール画像設定にはEthereum Name Service(ENS)ドメインの設定が必要で、アカウント設定からアップロードできる。
Murakami.Flowersとは?
村上隆の「Murakami.Flowers」は、1970年代の日本のテレビゲーム風のドット絵で描かれた花を特徴とする作品。このNFTの発行数は108という数字をキーワードに、花と背景の108種類ずつを掛け合わせ、合計1万1664(108×108)のNFTを生み出している。数の選定は、煩悩の概念に基づいたもので、仏教的な発想を取り入れている。コレクションには特別なNFTも含まれており、「Bonnō Proof」と名付けられた限定108個のNFTも存在する。同NFTの本稿執筆時のフロア価格は0.3596 ETHとなっている。
ビットコインETFによる市場の活況により、NFTも恩恵を享受か
JPモルガンは30日に公表したレポートで、NFT市場の活動が再び活発化しているとした。これは、米国上場の現物ビットコイン現物上場投資信託の承認の期待が市場のセンチメントを向上させたこと、そしてビットコイン・オーディナルズの台頭がNFT市場に影響を与えていると指摘した。ニコラオス・パニギルツォグル氏が率いるアナリストチームは、DeFi(分散型金融)・NFT活動のこの最近の復活が良い兆候であるが、現段階で過度な期待をするには時期尚早との見解を示した。
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