Tetherは、金連動型ステーブルコイン「Alloy」のレンディング事業を9月17日に終了する。5人の顧客がTether Gold(XAUT)194.41オンスを担保に39万9088.74 aUSDTの債務を残しており、終了まで37日となった。
一方、より大きな課題も浮かぶ。Alloyに預けられているXAUTは、Tether Gold1万ドル相当につき約3ドルにとどまる。99.97%が運用されていない状態であり、金を裏付けとする暗号資産事業の利用実態にも疑問が残る。
TetherのAlloyプラットフォームで何が起きているか
Alloyは2024年6月17日にローンチ。パオロ・アルドイノCEOは、金担保型の新たなデジタル通貨と位置付けた。ユーザーは1トロイオンス分のスイス金庫保管金を裏付けとするXAUTを預け入れる。それを担保にaUSDT(ドル連動型トークン)を借りられる仕組みだった。
だが、このプロダクトは成長しなかった。6月30日時点の証明書によると、担保資産はわずか190万ドル相当。Tetherが発行するUSDT(1830億ドル規模)に対し、Alloyは誤差の範囲に過ぎなかった。
ローンチからちょうど2年、Tetherはサービス終了を発表。新規ミントは即時停止となった。9月17日がaUSDT返済および担保引き出しの最終日となる。
その後、借り手の半数以上が返済を完了。Alloyの公式データによれば、8月10日時点でオープンなポジションは5件のみ。現在のXAUT価格4,372ドル換算で、担保となる金の価値は約85万ドル。
Alloy終了のTether Gold投資家への影響
一般の保有者は心配無用だ。XAUTは終了せず、時価総額27億ドルのトークンとして存続する。今回ロックされた194オンスは、全70万7,747トークンのうち0.03%に相当。
ただし注意点が2つある。引き出しには0.25%の手数料がかかること、期限を過ぎた場合の救済策をTetherは公表していないことだ。また、市場でaUSDTを購入しても、他人のロック金への請求権は発生しない。
一方で、XAUT自体への需要は堅調。直近数週間はTether Goldのクジラの動きも目立つ。最大の焦点は見出しほど大きくない。5人の借り手は残り37日で返済完了するか。









