ワールドコイン(WLD)は18日、独自のノンカストディアル・ウォレットアプリ「ワールドアプリ(World App)」をアップグレードした。同アップデートにより、バッチ処理や圧縮などの一連の技術を組み合わせて、レイヤー1のガス代の大部分が削減される。
ワールドコインが、負担していたアプリユーザーのガス代を大幅に削減。同アップデートによりオプティミズムへの負荷も3分の2に削減された。アップデート以降、ワールドアプリ上では50万件以上の取引が行われ、これまでで最も取引量が多い1日となったという。ワールドアプリの取引コスト内訳によれば、一般的にはイーサリアム(レイヤー1)のガス料金が90%、オプティミズム(レイヤー2)ガス料金が残りの10%を占める。大部分のコストは、取引のデータサイズに起因する。
全てのユーザーアカウントでカストディプロトコルSafeを使用している。Safeの採用により、各取引に少量の追加コストが発生するものの、多数の取引を一括で処理する「バッチ処理」による最適化が可能になる。特に、MultiCall契約を使用することで、定数関数呼び出しからの結果をバッチ処理し、追加コストを複数の取引で分散する。これにより、十分に大きなバッチであれば、コストを最大で3分の1まで削減可能となる。バッチサイズと送信タイミングは、取引の頻度や設定された最大バッチサイズ、最大遅延時間に基づいて動的に調整されるという。
開発者はさらに、取引サイズの削減のため、L1とL2の価格差に基づいた圧縮技術を導入。Consensys gnarkにアップストリームされたGroth16証明の圧縮技術によりL1とL2のガス代が最適化される。Groth16検証器は、全球的セキュリティコンサルタントチームのLeast Authorityによって監査されている。
ワールドアプリとは?
ワールドアプリは80カ国以上で提供され、メタマスクなどと同様、暗号資産を購入、販売、保管が可能なノンカストディアルウォレットアプリ。ワールドアプリは個人情報を必要とせず、アプリ内で共有を選択したデータはボタン一つで削除可能。ワールドIDとウォレットキーは自己管理型で、キーのバックアップをGoogleドライブやiCloudに暗号化して保存することができる。証済みのワールドIDホルダーはワールドアプリ上ガス代なしで取引を行うことが可能だ。WLDを手に入れるにはワールドコインのワールドIDに登録するか、海外の暗号資産取引所での購入が必要となる。
ワールドコインへの独占インタビューはこちら:WorldCoinアカーシュ・サンギ開発責任者独占インタビュー :WLDの独特なシステムと日本の独特な市場とのマッチング
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