リップルのデイビッド・シュワルツ最高技術責任者(CTO)名誉職が、自身による初期のXRP売却を巡る議論を再び呼び起こした。XRPレジャー共同創業者である同氏は、SNS「X」で過去の投稿に返信。暗号資産市場では、この発言を受けてXRP保有者の間で過去最高値更新への期待が改めて広がっている。
シュワルツ氏は2025年末にリップルの日常業務から退いた後も、XRPレジャーのコミュニティで積極的に発信を続けている。自身のXRP保有状況や過去の売却判断についても、利用者からの質問に応じている。
Xで再燃する過去のXRP売却の悔い
シュワルツ氏は今回、2024年1月の投稿に初めて回答した。この投稿では、同氏がXRPを0.10ドル、イーサリアムを約1ドルで売却した過去が再浮上していた。今回はその問いかけから逃げなかった。
同氏は当時の判断を率直に認めたうえで、その理由について同じ返答内で説明した。
同氏は、新たな過去最高値(資産価格が記録した最も高い値)ごとに資産へのエクスポージャーを削減する、妻との長年の取り決めを挙げた。同氏は金融リスクが極めて苦手だという。
かつてシュワルツ氏は約2600万XRPを保有していた。以降、着実に売却してきた経緯を、今年のXRP起源論争でも改めて語っていた。
全ての売却の背景にある家族の約束
シュワルツ氏は、売却はリスク管理目的であり、技術への疑念ではないと説明している。この約束はXRPだけでなく、所有していた全資産に適用されていた。
イーサリアムについても同じ論理が適用された。5月、同氏はイーサリアムが2368ドルに到達する確率がわずか1%でもあれば、1.05ドルでの売却を見送っただろうと述べていた。
リップルのXRP戦略は、今回の返答以前から注目されていた。過去には、SECによる訴訟で会社の存続が危ぶまれたこともある。シュワルツ氏はまた、レジャー上のサンドイッチ攻撃リスクについても見解を示してきた。
XRPは依然として過去最高値を大きく下回る水準
7月21日、XRPは1.13ドル付近で取引され、24時間比で4.1%上昇した(BeInCryptoの市場データ)。ただし、2025年7月に記録した過去最高値3.65ドルとは大きな開きがある。
コミュニティでは、同氏が近い将来の過去最高値到達時に、利益確定を促そうとしているのではないかとの意見が出ている。同様の憶測は、最近のカルダノ急落の際にも広がったが、その時はセンチメントがデータを上回る場面もあった。
ただし、シュワルツ氏の投稿内には価格目標や時期についての言及はなかった。同氏はあくまで数年前の私的な判断について語ったにすぎず、市場予測ではない。
XRPが2025年のピーク水準に再び挑むかどうかは、市場全体の状況次第といえる。元幹部による1つの投稿が決定打となることは考えにくい。暗号資産業界全体が注目するのはむしろ、米国上院で近く採決が予定されているCLARITY法案であり、同法案は暗号資産全体およびXRPに対する規制枠組みを今後恒久的に定めるものとなる。









