日本発のパブリックブロックチェーンアスターネットワーク(ASTR)は13日、新ロードマップ「Astar2.0」の一環であるAstar Supernovaの内容を明らかにした。Astar Supernovaはポリゴン(MATIC)と協業し、イーサリアム(ETH)のレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供を予定している。
Astar zkEVMは、ゼロ知識(ZK)証明技術とイーサリアムのセキュリティ、スケーラビリティ、相互運用性を組み合わせる。Astar zkEVMは、ゼロ知識証明を使用した「Polygon CDK(開発キット)」によって開発される。ガス代に関してはテストネットではイーサリアムが使用される。Astar zkEVMでは、ガスレストランザクションやアカウントアブストラクションなどマスアダプションに向けたソリューションが提供されていくとしている。
- ゼロ知識証明とは、取引内容自体は公開することなく、取引が正当であることを証明することができる暗号学的手法の一つ。これにより、個人情報や取引内容が明かされることなく、プライバシーを保護することができ、高速データ処理も可能となる
Astar zkEVMのローンチを通じて、アスターネットワークはクロスチェーンの能力を拡充し、Web3に数十億人を引き込むための技術基盤を確立。独自のスマートコントラクト環境を複数組み合わせて、企業が使える最適なソリューションを提供する。ポルカドットエコシステム内での活動も継続し、多チェーンコミュニティの統合に取り組むリーダーシップを発揮する。両プロジェクトは今後Astar zkEVMを通して、日本のゲーム、IPコンテンツ、金融、ロジスティクス、小売といった多様な事業領域でのトップ企業との連携をさらに強化していくという。
アスターファウンデーションのマーチン氏は「Astar zkEVMを技術スタックに加えることで、広範なイーサリアムエコシステムにアクセスし、日本およびその先でのエンタープライズ採用のゲートウェイとなる。ポルカドットエコシステムでの深いルーツは維持しつつ、すべてのVM間での相互運用性も有効にする」と語った。
テストネットローンチは年内の見込み
同プロジェクトはAstar zkEVMのローンチは、ポリゴンの世界的な強みと日本市場での専門知識を結合する戦略的な動きだと位置付けている。今後数日間で、Astar zkEVMプラットフォームに参画するパートナー企業の発表が行われる予定。第4四半期にはテストネットが稼働開始となる見通しであり、その成果に基づいて一般リリースが予定されている。
同プロジェクトの渡辺創太代表がCEOを務めるスターテイルラボ(Startale Labs) とソニーネットワークコミュニケーションズは12日、Web3グローバルインフラの確立に向けてブロックチェーンを共同開発するための新会社設立を目的とした合弁契約を締結していた。新会社は、「Sony Network Communications Labs」の名称で、9月中の設立される。
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