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【速報】 ブラックロック、米SECにイーサリアム現物ETFを申請

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ヘッドライン

  • 世界最大手資産運用会社ブラックロックは15日、米国証券取引委員会に現物型のイーサリアムETF「iShares Ethereum Trust」を申請した
  • ナスダックも同日、同社のイーサリアムスポットETF申請案をSECに提出している
  • ブラックロックは6月にビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)をSECに申請し、市場に大きな反響をもたらした
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世界最大手資産運用会社ブラックロックは15日、米国証券取引委員会(SEC)に現物型のイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)「iShares Ethereum Trust」のS-1フォームを申請した

同社がデラウェア州に現物型のイーサリアムETF、「iShares Ethereum Trust」を登記したのは既報の通り。ナスダックも同10日、同社のイーサリアムスポットETF申請案をSECに提出している。ナスダックが提出した19b-4は取引所側の提出書類であり、発行企業はS-1の提出も求められる。米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースがイーサリアムのカストディアンとなる。価格はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の CFイーサリアム-ドルレファレンスレート – ニューヨークバリアントという指標に基づく。

  • フォームS-1は、米国の証券公開に必須のSEC提出書類。初回承諾は稀で、多くの再提出・レビューが行われるのが通例

暗号通貨ファンドのグレースケールは10月、同社のイーサリアムトラスト(ETHE)を現物ETFに変換する申請を行っていた。このほかにもアーク・インベスト、プロシェアーズ、ヴァルキリーなどの資産運用会社も、現物イーサリアムETFの申請を行っている。

ヴァルキリー、ヴァンエックなど資産運用大手各社は10月、米国で先物型イーサリアムETFをローンチ。ローンチ当日の9商品の総取引量は200万ドルを下回っていた。ブルームバーグのエリック・バルチュナスETFシニアアナリストは、「イーサリアム先物ETF全体の取引高は期待ほどではない。これは長期戦だ。ETF投資家はデリバティブよりも現物を好む傾向がある」と述べた。英スタンダード・チャータード銀行のアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏は10月、イーサリアムが26年末までに8000ドルに達する可能性があるとの見解を示した

暗号資産(仮想通貨)ETFの申請がもたらした市場への影響は大きい

ブラックロックは6月にビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)をSECに申請し、市場に大きな影響をもたらした。10日現在もビットコインETFへの市場の注目は高く、ビットコイン価格は16日現在、一時3万7500ドル台まで上昇。ラリー・フィンクCEOは以前の暗号資産に対する否定的な意見から一転し、前向きな見解を示している

ウィズダムツリーは17日、SECに提出しているビットコイン現物上場投資信託(ETF)の上場申請を修正した。17日現在、SECに修正案を提出していないのはフランクリン・テンプルトンのみとなる。SECは16日、Hashdexのビットコイン先物ETFから現物ETFへの転換と、グレースケールのイーサリアム先物ETF上場申請の判断を延期した。SECの現物ビットコインETF承認の可否に関しては、24年1月10日前後に結果が出る見込み。金融大手ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)ETF部門のグローバルヘッドを務めるショーン・マクニンチ氏によれば、ビットコインETFは今後10年で30兆ドル規模の巨大市場に成長する

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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