インテル株は7月15日に約8%下落し、ASMLがファウンドリー事業および最先端製造ノードにおける重要な進展を発表したにもかかわらず、終値はおよそ103ドルと低迷した。
この下落により、ウォール街で長らく語られる冗談が再び注目を集めた。ジム・クレイマー氏が数時間前に同株を称賛したばかりだったためである。
インバース・クレイマー効果、インテルに波及
インバース・クレイマー効果とは、ジム・クレイマー氏(CNBC司会者)が公開で推奨した直後、株価が急落するという現象を指す。投資家はこれを実際の戦略ではなく“お約束のジョーク”として扱ってきたが、7月15日はその典型的なパターンとなった。
クレイマー氏は同日朝、ASMLの主要顧客であることを強調しつつ、インテルをお気に入り銘柄と公言した。その数時間後、同株は急落。SNS上では古くからのミームが瞬く間に再燃した。
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この日の取引データが下落の要因を物語る。インテルは109ドル超で寄付き、99ドル近くまで下落。その後103ドル付近で引けたとTradingViewのデータが示す。火曜日終値107.76ドルと比べて4.77ドル超の下落となった。
皮肉なことに、この下落は単なるタイミングの問題ではない。同日、ASMLはインテルファウンドリーでHigh-NA EUV技術が導入され、大量生産が始まったと発表した。対象となるのはCore Ultra Series 3ブランドのPanther Lakeプロセッサーの一部。
この進展は18Aノードにとって重要な意味があり、インテルの先端リソグラフィー分野での競争力強化を示すものであった。しかし、技術的な好材料が水曜日の市場全体のセンチメントには全く作用しなかった。
好材料にもかかわらず、なぜインテル株は下落したか
最終的には、マクロ経済環境が1日の取引を支配した。予想を上回るインフレ指標が米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を後退させ、テクノロジーおよび半導体セクター全体に重圧をかけた。
また、インテル株にはすでに割高感があった。過去1年間で株価が300%以上上昇しており、利益確定売りの圧力を受けやすい状況。加えて、AI投資の持続性に対する疑念も投資家心理の慎重化を強めた。
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戦略面での進展は着実に続いている。インテルは57億ドルを投じてアイルランドで生産能力を拡張し、最先端の製造ノードも進めている。
それでも投資家は、さらなる具体的証拠を要求。利益率や製造歩留まり、ファウンドリー事業の外部顧客など、単なるパートナー企業からの技術発表だけでは満足していない。
現在、注目は第2四半期決算(7月23日発表予定)に移る。7月15日の取引は、技術的な好材料があってもインテル株がマクロ動向やセンチメントの変動に依然として敏感である実態を浮き彫りにした。
半導体のような変動性の高い分野では、事業面の勝利も、全体相場の悪化によって簡単にかき消される。








