ジム・クレイマー氏、NVIDIAの新戦略とAIセキュリティ推進を指摘

  • クローズドAIモデルは、ハギングフェイス社が自社のハッキングを調査する際、協力を拒否した。
  • NVIDIAのOpen Secure AI Allianceには36社が加盟しているが、OpenAIやAnthropicは含まれていない。
  • NVDAは月曜プレマーケットで$208.55付近で取引され、前週金曜終値比0.83%上昇した。
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NVIDIAは月曜日に「Open Secure AI Alliance(オープンセキュアAIアライアンス)」を発足した。マイクロソフト、IBM、パランティアなど36社が参加する。これは、クローズドAIモデルが自社の攻撃調査に協力しなかった7月のHugging Faceへのハッキングを受けた動きである。

参加企業はオープンなAIモデル、データ、セキュリティツールを共有する。NVIDIAは、防御側にとっては自ら開き、改変し、運用できるAIが不可欠とする。

なぜクローズドAIモデルはHugging Faceに対応できなかったのか

攻撃は細工されたデータセットから始まった。Hugging Faceの公表によれば、それによって攻撃者が同社マシン上でコードを実行できた。

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その後、攻撃者はパスワードを盗み、週末の間に社内システム全体へ広がった。

侵入はHugging Face自身のAIが発見した。ただし復旧作業が困難だった。

同社は主要な商用AIモデルに攻撃の分析を依頼したが、拒否された。安全性フィルターが防御側とハッカーを区別できなかった。

そのため、一行はオープンモデル「GLM 5.2」を利用。同社コンピューター上で実行した。2万回近い攻撃者の動作を数時間で整理でき、パスワードの持ち出しも防止した。

7月16日、Hugging FaceはどのAIが攻撃に使われたか不明と説明。5日後にOpenAIが特定した。2つのOpenAIモデルが安全制限を外したテストで関与していた。

「今回の事例は業界初の可能性がある。私たちが長く信じてきた通り、AIの安全性は一企業が秘密裏に解決できる問題ではない。開かれた形で広範なアクセスによる協働で、全ての防御側が恩恵を受ける仕組みとなるべきだ」Hugging Faceのクレム・ドゥランゲ共同創業者兼CEOがOpenAIに掲載した声明。

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ハッキング発生からアライアンス結成まで11日

Hugging Faceハッキング後のNVIDIA Open Secure AI Alliance設立までのタイムライン

NVIDIAは迅速に動いた。1件のインシデントから2週間足らずで業界連合へつなげた。

Open Secure AI Allianceに参加した主な企業

グループには合計37社が参加する。マイクロソフト、IBM、パランティア、クラウドストライク、レッドハット、SpaceXAI、Hugging Faceなどが名を連ねる。

ただし主要3社が不在だ。OpenAI、Anthropic、グーグルはNVIDIAのブログのリストに入っていない。一方、OpenAIとAnthropicは6月にLinux FoundationのAkritesセキュリティ活動にNVIDIAと並び加盟している。

既存のツールを持ち寄る企業もある。Hugging Faceは、AIモデル保存をより安全にするSafetensorsをPyTorch Foundationに提供。NVIDIAは研究ツールNOOAをGitHubで公開した。

CNBCのジム・クレイマー氏は、今回の発足を株式の新たなストーリーと評した。

NVDAは金曜日の終値が206.84ドルで前日比0.92%安。月曜日のプレマーケット序盤で208.55ドル近辺まで上昇し、1.33%高となった。

Nvidia(NVDA)株価推移 出典: Google Finance
Nvidia(NVDA)株価推移 出典:Google Finance

NVIDIAがワシントンでオープンAIを訴える理由

アライアンスは政策的なメッセージも帯びる。NVIDIAは、オープンAIの広範囲な規制で防御側が弱体化し、一部大手クローズド企業に主導権がわたると警告する。

NVIDIAを含む25社は7月24日にオープンウェイト書簡に署名した。OpenAI、Anthropic、グーグルは当初署名を見送ったが、その後も追加で署名が増えている。

ワシントンでは中国AIモデルへの規制強化も議論されている。安全保障および知的財産上の懸念が挙げられる。ツイッター共同創業者ジャック・ドーシー氏もすでにオープンソースAIに警鐘を鳴らしている。

今後30日間の注目ポイント

次の3つがアライアンスの実効性を測る目安となる。

  • OpenAI、Anthropic、グーグルが後日参加するか
  • グループが方針だけでなく、ツールを共同提供できるか
  • ワシントンのオープンAI規制が進むか

NVIDIAは8月26日に決算を発表する。生成AI政策が需要にどう影響するかが焦点となる見通し。

規制当局が議論の行方を決定する。


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