マイケル・セイラー氏は、ChatGPTを活用してビットコイン(BTC)担保型の優先株を設計したと明かした。この手法でストラテジーが調達した資金は150億ドルを超え、過去に前例のない金融商品となった。
セイラー氏は、スティーブン・バートレット氏が手がける「The Diary of a CEO」への出演時、最近のビットコイン売却についても弁明した。さらに、今後20年にわたるビットコイン価格の大胆な予測も重ねて語った。
ChatGPTを活用した150億ドル規模の資金調達
2025年初めまでに、ストラテジーはすでに約300億ドル相当のビットコインを保有していた。さらに、転換社債の発行額で世界最大となり、同市場の限界まで活用していた。セイラー氏は新たな金融商品を模索し、OpenAIのチャットボットに助けを求めた。
「AIに相談したところ、『できるに決まっています。これとこれと、さらにこれをやればいい』といった答えが返ってきた」とセイラー執行会長(ストラテジー)はYouTubeで語った
こうして誕生したのが、優先転換株式STRKであり、その後は月次で変動する配当率型も登場した。
「世界の歴史上、変動配当型の優先株式を作った人はいなかった」とセイラー氏は述べた。
この仕組みにより、1つの金融商品で105億ドル、さらに約40億ドルを追加で調達し、AIの活用で合計150億ドルを調達したことになる。
セイラー氏がビットコインを売却した理由
空売り筋は、ストラテジーがビットコイン全供給量の約4%を保有しているため、売却時に資産や自社株価を暴落させると主張していた。この懸念が、ストラテジーの信用商品に紐づく配当に悪影響を及ぼしつつあった。
「人に信じさせたいなら、まず自分がその行動を取らねばならない」
とセイラー氏は語った。
セイラー氏は5万9000ドル付近でビットコインを売却。その後、価格は上昇した。ストラテジーは1週間で1600ビットコイン超を売却したことを公表した。一方で、セイラー氏自身は「個人でトークンを売却したことはない」と強調している。この売却により、ストラテジーが抱える優先株の負担への懸念もやや緩和したとされる。アナリストは、これが同社のビットコイン運用循環に圧力をかけていたと指摘する。
「われわれの損益分岐点は約3.2%だと判明した」とセイラー氏は言及した。
セイラー氏のビットコイン価格予想 将来的に1200万ドル到達も
ビットコインは現在6万4500ドル前後で取引されている。セイラー氏は今後20年間、年率30%の上昇が続き、その後は年20%程度に鈍化するとの見通しを示している。
「今後20年間は年30%程度で上昇し、その後は年20%の伸びに落ち着くと考えている」
同氏の計算によれば、20年間このペースで複利成長が続けば、ビットコイン価格は2046年ごろに約1200万ドルに達する見通しとなる。
ただしこの想定に懐疑的な見方も根強い。ストラテジー自体の株価は今年150ドルの壁を突破できていない。マクロトレーダーのアーサー・ヘイズ氏は、ビットコインが7桁に到達する条件として、企業買いではなくAI< a href="https://jp.beincrypto.com/arthur-hayes-bitcoin-million-credit-bust/" target="_blank" rel="noopener">による信用収縮を主因に挙げている。
それでもセイラー氏のメッセージは一貫している。AIが得意とする業務で競争するのはやめ、これまで誰も尋ねなかった問いをAIに投げかけよと強調した。









