イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンScroll(スクロール)は17日、メインネットを開始した。 同プロジェクトは21年に始動。ゼロ知識証明(Zero-Knowlegde Proof)を活用したロールアップ技術「zkロールアップ」を導入した、最新のスケーリング・ソリューションだ。ネイティブトークン発行およびエアドロップに関する詳細は、現時点で発表していない。
ロールアップとは:
メインネットにおけるブロックチェーンのセキュリティを活用しつつ、取引処理の一部をオフチェーンで行い、ブロックチェーンの混雑解消やガス代(取引手数料)抑制を図るスケーリング・ソリューション。
最新のイーサリアムL2ブロックチェーン「Scroll」とは
スクロールは、EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を持ち、開発者はイーサリアムの分散型アプリケーション(DApps)をスクロール上へ簡単にデプロイできる。プロジェクト始動からメインネット公開まで2年以上かかった理由として「セキュリティを最優先事項とし、監査期間を経て、3つのテストネットで徹底的にテストしたため」と説明。テストネットではDeFi(分散型金融)、Web3ゲームなど100種類以上のDAppsがデプロイされていたほか、以下のマイルストーンを達成した。
- 45万超のスマートコントラクトを導入
- 累計トランザクション件数9000万件達成
- 1日の平均トランザクション件数30万5000件
- 900万以上のブロック生成
- 28万件以上のゼロ知識証明を生成
オンチェーン分析ツールDuneAnalyticsによると、スクロールのメインネットでは現在3594ETH(約8億3000万円)が入金されている。メインネットを先行公開したのは10日。1日あたりのトランザクション件数は、18日時点で5552件まで増加している。

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