ソニーがスーパー代替可能トークン(SFT)の開発に取り組んでいる。このほどの特許申請で明らかになった。同技術は、複数のゲームで使用可能な特定ゲームアセットに紐付けられたトークン交換を可能にする。
スーパー代替可能トークンシステムは、プレイヤー間で異なるゲーム内アイテムや能力を識別、交換するメタデータを使用する。新トークンは、複数のNFTを1つのパッケージにまとめたもので、これらNFTには複数のタイプのゲームに適用可能なさまざまなゲームアセットが紐付けられている。各ゲーム内アセットは固有なNFTとしてミントされる。
現在、特定のプラットフォームやゲームで友人にゲームやゲーム内アイテムを譲渡することは可能だが、通貨を交換する手段は少ない。SFTは、特定のゲームアセットに紐付いたトークンを取引および販売ができる。SFT内のアセットは入れ替えが可能で、カスタマイズ可能な適応性を提供する。
SFTを使用し、他プレイヤーとアイテム交換のほか、トークン内の個別NFTへのアクセスも可能。これにより、1つのゲームから別のゲームへアイテム移行が可能となる。現在、PlayStation StoreやSteamなどで使用される代替可能デジタル通貨に加え、SFTは新たなゲームアイテム経済圏を提供し、複数のNFTを含むアイデアを拡張する可能性を秘める。
NFTGOが22日に公開した「NFT年間ポート」によれば、Web3ゲーム市場は24年現在の46億ドルから27年には657億ドルへと急拡大する見込みだ。この成長は、ゲームのクオリティーの向上および、NFT資産の所有権がプレイヤーに価値を提供するによるものだという。一方でこれには相互運用性の強化が重要であり、同社はオープンエコシステムが伝統的ゲーミング市場のシェアを奪い始めるとみている。
Web3領域での動向を強めるソニー
ソニー銀行は2024年夏、クリエイターやファンの経済圏を拡大することを目指し、Web3エンターテインメント領域向けアプリ「Sony Bank CONNECT」をリリースする。同アプリでは、ソニーが100%出資を行うSNFTが運営する「SNFT」との連携を通じて、ユーザーは自らが保有するNFTをアプリ上で表示し、楽しむことができる。同社は5日には、NFTが特典として配布される外貨建てセキュリティトークンの公募募集を行うと発表していた。
ソニーネットワークコミュニケーションズとアスターネットワーク(ASTR)代表、渡辺創太氏がCEOを務めるスターテイルラボ(Startale Labs) は23年10月、合弁会社「Sony Network Communications Labs」を設立していた。
再燃の兆しを見せるNFT市場
NFTのCryptoPunk #3100が5日、4500ETHで売却された。この取引は、ブルーチップNFTコレクションの輝かしい歴史において、2022年2月の2,370万ドルの売却を上回る2番目に大きなものとなる。ビットコインNFTへの関心高まっており、先週末には1日の売上高で年初来最高を記録。週間売上高でイーサリアムを上回り、前週から80%増となる1億6,850万ドルの売上高を達成した。米資産運用会社ヴァンエックは24年の暗号資産市場予測レポートにおいて、NFT市場の活動が史上最高値に回復し、依然としてイーサリアムがリードするも、ビットコインがOrdinalsプロトコルを通じて勢いを増すとの見立てを示していた。ETHとBTCのNFT発行比率は3:1に変化すると予測している。
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