ゴールドマン・サックス調査 新人層にAI圧迫感

  • ゴールドマン・サックスは、AIによる雇用喪失が新入社員層に最も大きな影響を与えると指摘した。
  • 米国のコールセンター雇用は、長期的な推移を39%下回っている。
  • チャレンジャー社のデータによると、7月にAI関連で1万970件の米国雇用が削減された。
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ゴールドマン・サックスの調査によると、人工知能(AI)の影響を最も大きく受けているのはエントリーレベルの労働者である。同行が先進国における採用動向を追跡した結果、キャリア初期に影響が集中していることが明らかになった。

同行は800職種以上にわたる雇用増減を分析し、水曜日に調査結果を公表した。

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AIによる雇用減が最初に現れる場所

自動化リスクの高い産業では、2022年後半以降、求人の伸び鈍化が顕著である。ゴールドマン・サックスの報告では、この傾向が特にドイツ、オーストラリア、米国で明確に観察された。

情報・通信サービス分野の雇用は、同期間に主要先進国のほぼすべてで減少傾向となった。一方、米国以外では、こうした産業の人員数は依然として長期的なトレンド近辺、もしくはその上に位置している。

より細分化された職種では、傾向がさらに鮮明となる。コールセンター、ソフトウェア出版、経営コンサルティング、広告サービス分野の雇用は、先進国市場全体で歴史的なトレンドを下回っている。

調査によれば、特にコールセンターでの動向が際立つ。米国ではトレンド比で39%、カナダで33%、ドイツで27%下回っている。

ゴールドマン・サックスは、すでに自動化ツールが存在する分野で最初に圧力がかかる証左だと指摘する。ウーバーは7月、カスタマーサービス職の削減をAIによる効率化推進と明言している。

普及状況も格差の一因である。主要先進国のAI導入率は15~20%に達しており、フランス、米国、オランダ、英国が上位となっている。イタリア、日本、ニュージーランドは下位で、新興市場は10~15%の水準。

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コスト負担を強いられるエントリーレベル労働者

ダメージはキャリアの入り口に集中している。一般的な全労働者層では、AIの影響は小型にとどまる。AI曝露が10%高まると、フランス、カナダ、米国では年間人員増加率が0.1%押し下げられた。

エントリーレベル職種の場合、同じAI曝露はオーストラリアで成長率を0.6ポイント超押し下げた。米国でも0.2ポイントを上回る下押し圧力となった。

すでに大学キャンパスでもこうした傾向が現れている。安全と見なした分野を選ぶため、学生がコンピューターサイエンス専攻を敬遠する動きが強まる。 ゴールドマン・サックスの過去の調査によれば、AIは米国の雇用者増を月1万6000人分減少させていると推計された。

米国の解雇データも傾向裏付け

一方、チャレンジャー・グレイ&クリスマスの集計によると、7月の解雇数は3万3429人で2年ぶりの低水準となった。

AIは5カ月連続で解雇理由トップとなり、1万970人、全体の33%に上った。年初来、雇用主は解雇通告11万2713件でAIを理由に挙げており、全体の約24%を占める。

テクノロジーセクターが解雇発表の中心となっており、1月から7月までに14万9023件と、前年比67%増加した。2026年の全解雇の31%に相当し、従来から続くテック・金融分野での雇用減も後押ししている。

同社の最高収益責任者、アンディ・チャレンジャー氏は、テクノロジーを巡る企業のメッセージ発信が変化したと指摘する。

「AIが解雇理由だと発表すれば、投資家の支持を得やすい一方で、現職や今後の従業員の離職につながりかねない。そのため、メッセージが慎重姿勢から積極的にAI言及へと変わっている」と同氏。

採用計画は状況を複雑にする。1月から7月までの採用予定数は10万7500人で、前年同期比25%増となった。航空宇宙、エネルギー、製造の需要が強い。

「採用も前年より25%増加している。AIで労働市場は変化しているが、根本的な崩壊には至っていない」とチャレンジャー氏は付け加えた。

ゴールドマン・サックスは、雇用への圧力は世界的に見られるものの、依然としてごく一部の産業と労働者層に限られていると結論。AI普及拡大を受け、米国議会が対応を求める動きにも注目が集まる。

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