暗号資産市場は過去十数年で驚異的な成長を遂げ、多くのトークンが初期価格から数百倍・数千倍もの価格上昇を記録しました。ビットコインに関しては、最高値までに少なくとも100万倍以上、多く見積もれば数千万倍という途方もない上昇率となりました。ビットコイン以外の通貨ではどのような銘柄が1000倍以上の上昇を見せているのでしょうか?
本稿では、2009年〜2025年の期間で価格が1000倍以上に成長した暗号資産の中から主要銘柄6つを選び出し、それぞれの詳細を解説します。
主要6銘柄の成長概要(初期価格・最高値・倍率)
まず、今回取り上げる6つの暗号資産について、ローンチ年(公開年)・初期価格(取引開始当初の価格)・最高値(これまでの史上最高価格)・上昇倍率(初期価格から最高値へのおおよその倍率)を以下の表にまとめます。
初期価格は「ICO価格」または「取引開始当初の市場価格」を基準とし、最高値は2025年4月1日までの史上最高値(最新データ)を反映します。上昇倍率は最高値を初期価格で割った概算値です。
銘柄(ティッカー) | ローンチ年 | 初期価格 | 最高値(年月) | 上昇倍率(初期比) |
---|---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 2009 | $0.0008(2010年仮定値) | $109,350(2025年1月20日) | 約136,687,500倍 |
イーサリアム(ETH) | 2015 | $0.31(2014年ICO価格) | $4,878(2021年11月) | 約15,736倍 |
バイナンスコイン(BNB) | 2017 | $0.15(2017年ICO価格) | $690(2021年5月) | 約4,600倍 |
カルダノ(ADA) | 2017 | $0.0024(2015-17年ICO価格) | $3.10(2021年9月) | 約1,291倍 |
ドージコイン(DOGE) | 2013 | $0.0004(2013年12月取引開始) | $0.74(2021年5月) | 約1,850倍 |
柴犬コイン(SHIB) | 2020 | $0.00000000051(2020年8月取引開始) | $0.0000885(2021年10月) | 約173,529倍 |
ビットコイン(BTC)

ビットコインは、2009年1月にサトシ・ナカモトによってローンチされた世界初の暗号資産です。暗号資産市場の基軸となる存在であり、「デジタルゴールド」とも称されています。発行上限が2,100万BTCと厳格に定められており、その希少性と分散型ネットワークによる安全性から、長期的な価値の保存手段(ストアオブバリュー)として注目を集めています。
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価格推移(初期価格・最高値)と倍率
ビットコインは公開当初、実質的に無価値に等しく、2009年はまだ取引所も存在せず、金銭的な価格は付いていませんでした。初めて米ドルとの交換レートが成立したのは2009年10月で、当時5,050 BTCが約5ドルで売却され、1BTCあたり$0.0009程度の値が付きました。その後、2010年7月に開設された取引所でビットコインの取引が開始され、当初価格は約$0.0008〜$0.08程度でした。2010年末には$0.5前後まで上昇し、2011年には初めて$1を突破、その後6月に約$29.6まで急騰するなど乱高下しました。ビットコインの価格はその後も4年周期のサイクルで大きな波を描き、2013年後半には$1,000を突破、2017年12月には約$19,000に達しました。直近で注目すべき最高値は、2025年1月20日に記録した$109,350です。初期の取引価格(約$0.0008〜$0.08)から考えると、最高値までに少なくとも100万倍以上、多く見積もれば数千万倍という途方もない上昇率となりました。
ビットコイン成長の主な要因
■ 市場の成熟と基軸通貨としての地位
- 世界初の暗号資産としての信頼感により、つねに市場の中心的存在に。
- 機関投資家や企業の間で「最初に選ばれる資産」として定着。
- 長年にわたり、暗号資産市場全体の時価総額の約5割以上を占有。
■ 供給制約と半減期による希少性の強化
- 約4年ごとの半減期で新規発行量が半減。
- 2012年、2016年、2020年と繰り返し発生し、インフレ率が抑制。
- 特に2020年の3回目の半減期以降は、金融緩和と相まって「インフレヘッジ資産」として評価が急上昇。
■ マクロ経済とリスク回避資産としての再評価
- コロナショック後の財政出動・量的緩和を背景に資金が流入。
- 2021年前半、株式や不動産と並びリスク資産として注目を集める。
- 実際に2020年末の$29,000から、数ヶ月で$64,000超へと急騰。
■ 機関投資家・大企業の参入
- マイクロストラテジー社が2020年から大量のBTCを保有。
- テスラ社も2021年に15億ドル分のBTC購入を公表。
- PayPalや米銀も暗号資産サービスを導入し、伝統的金融機関が次々と参入。
■ 国家レベルでの法定通貨採用
- 2021年、エルサルバドルがビットコインを法定通貨に認定。
- 政府がウォレットを全国民に配布するなど、前例のない国家規模の取り組み。
- 単なる投機対象から、決済手段としての現実的な利用可能性が広がった。
■ デジタルゴールドとしての認識確立
- 「デジタル版の金」としての地位が世界的に浸透。
- 2021年には時価総額が一時1兆ドルを突破し、金市場に迫る規模に。
- 発行上限や非中央集権性が長期保有資産としての魅力を高めた。
■ トランプ政権によるビットコイン準備金構想(2025年4月)
- ドナルド・トランプ政権が、米国の外貨準備資産の一部にBTCを導入する可能性を示唆。
- 「ドル覇権維持」と「他国のデジタル資産政策への対抗」が背景とされる。
- 報道直後、ビットコインは過去最高値を更新し、政策と価格の連動性が再確認された。
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イーサリアム(ETH)

イーサリアムは2015年7月にローンチされたブロックチェーンプラットフォームで、暗号資産としてはビットコインに次ぐ規模を誇ります。
ビットコインが「デジタルゴールド」なら、イーサリアムは「分散型インターネットのプロトコル」と言われ、スマートコントラクトとDApps(分散型アプリ)の基盤として広く活用されています。
その柔軟な設計により、DeFiやNFTといったトレンドの中心に位置しており、数多くのプロジェクト・トークンがイーサリアム上で展開されてきました。
価格推移(初期価格・最高値)と倍率
イーサリアムは2014年にICOを実施し、1ETHあたり約$0.31で販売されました。このICOで約18百万ドルを調達。
2015年7月のメインネット公開時、ETHは数ドル前後で取引され始めました。
その後、2017年のICOブームで需要が爆発し、2018年1月には約$1,400の当時最高値を記録。しかし同年末には$80台まで暴落しました。再び注目されたのは2020年以降。DeFiとNFTの拡大により価格は急騰し、2021年11月10日には$4,878.26の史上最高値を記録。ICO価格からの倍率は15,000倍超に達しました。
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イーサリアム成長の主な要因
■ スマートコントラクトとDAppの革新性
- イーサリアムの最大の特徴はスマートコントラクトの実装により、
誰でも独自トークンやアプリケーションを構築できる点にあります。 - 2016年以降、無数のプロジェクトがETH上で立ち上がり、ICOブームの原動力となりました。
■ DeFi(分散型金融)の台頭
- 2020年頃から、ETH上で構築されたUniswapやCompoundなどのDeFiプロトコルが急成長。
- イールドファーミング需要によりETHがロックされ、価格上昇の主因となりました。
- イーサリアムはDeFiの「金融インフラ」として中心的な役割を果たしています。
■ NFTブームによる需要急増
- 2021年前半、OpenSeaをはじめとするNFTマーケットが急拡大。
- デジタルアートやコレクティブルの取引にETHが利用され、新規ユーザーの流入が加速。
- ガス代(手数料)の上昇もあり、ネットワーク利用の増加がETH価格を押し上げました。
■ 技術的進化:Ethereum 2.0への移行
- 2021年8月のロンドン・アップグレードでEIP-1559を導入し、手数料の一部が自動バーンされる仕様に変更。
- 2022年9月のThe Mergeにより、コンセンサス方式をPoWからPoSへ移行。
- エネルギー効率の大幅改善により、投資家からの長期的信頼感が向上しました。
■ 企業・機関の活用とエコシステムの拡大
- ビットコインに次ぐ「投資対象」としての地位を確立しました。
- 2017年、MicrosoftやJPモルガンらが参加するエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)が発足。
- 2020年以降はCMEでのETH先物上場、カストディサービス提供など、機関向け商品も拡大。
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バイナンスコイン(BNB)

バイナンスコイン(BNB)は、世界最大級の暗号資産取引所Binanceが発行するネイティブトークンです。
2017年7月、Binance取引所のローンチに合わせてICOで発行され、当初はERC-20トークンとして機能していました。その後独自ブロックチェーン(Binance Chain → BNB Chain)へと移行し、取引手数料割引やガス代支払いなど、エコシステム全体で利用されるユーティリティトークンへと進化しています。
価格推移(初期価格・最高値)と倍率
BNBはICOにて1BNB = $0.15で販売され、約1億枚が売り出されました。当初数ドル程度で取引されていたBNBは、2021年前半にかけて急騰し、2021年5月10日に史上最高値$690.93を記録。
ICO価格からの上昇率は約4,605倍にも達しました。
その後、2024年にはBinanceのエコシステム拡大と規制緩和の追い風を受け、2024年11月15日に新たな最高値$705を記録し、ICO価格からの上昇率は約7,016倍に到達。2025年現在は市場の安定化に伴い、$500~$700の範囲で推移しています。
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BNB成長の主な要因
■ Binance取引所の急拡大とユーザー増加
- Binanceは2018年以降、取引量で世界首位を維持。
- 取引所ユーザーはBNBを使うことで手数料を割引できるため、実需に支えられたトークンとして安定した需要を確保。
- 2019年以降は、他取引所の不祥事も追い風となりBinanceへの資金流入が加速。
■ 取引手数料割引とユースケースの拡充
- 現物取引の手数料割引に加え、IEO、ステーキング、レンディングなど多用途でBNBが利用可能。
- 特にLaunchpadでのIEO参加にはBNB保有が必要となり、価格上昇の一因に。
- ユーザー数の増加とともに、トークンのユーティリティも年々拡大中。
■ 独自チェーン(BNBチェーン)の成功
- Binanceは2019年に独自チェーンを立ち上げ、BNBはそのネイティブトークンに。
- 2020年にはEthereum互換のBSC(Binance Smart Chain)をローンチし、
ガス代の安さからDeFiやゲームアプリの開発が急増。 - 現在も多数のdAppsが稼働し、イーサリアムに次ぐスマートコントラクト基盤として確固たる地位を確立。
■ 定期的なバーンによるデフレ効果
- BNBは最終的に供給上限1億枚まで削減予定。
- Binanceは四半期ごとに収益の一部でBNBを買い戻し、バーン(焼却)を実施。
- 流通量が減少することで、長期保有者に有利なトークノミクスが構築されています。
■ ブランド力とコミュニティの強さ
- 創業者CZのカリスマ性と、ユーザー中心のマーケティングでグローバルな支持を獲得。
- エアドロップやIEOでBNBを使う場面が多く、長期ホルダーが定着。
- ハッキング補償などによる運営の信頼性も、BNBへの安心感につながっています。
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カルダノ(ADA)
カルダノ(Cardano)は、2017年に公開された第三世代ブロックチェーン・プラットフォームです。
ティッカーシンボルはADAで、スマートコントラクトやDAppsに対応したプラットフォーム型暗号資産です。
開発は元イーサリアム共同創業者のチャールズ・ホスキンソン氏主導のもと、学術的ピアレビューと形式手法をベースに進められています。
コンセンサスアルゴリズムにはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)「Ouroboros」を採用。段階的なフェーズ構成(Byron、Shelley、Goguenなど)で進化を遂げています。
価格推移(初期価格・最高値)と倍率
2017年1月、ADAは日本・韓国を中心にICOを実施し、約$0.0024で販売されました。
同年10月にメインネットがローンチされると、直後のアルトコインブームで価格が急騰し、一時$1超に接近。
その後2018年の暗号資産冬の時代で低迷が続きましたが、2020年〜2021年に再浮上。
ステーキング解禁(Shelley)やスマートコントラクト実装(Alonzo)を契機に注目を集め、2021年9月2日に史上最高値$3.1を記録。ICO価格からの倍率は約1,300倍超に達しました。
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カルダノ成長の主な要因
■ アップグレード達成による材料出現
- 2020年:Shelleyにより分散化&ステーキングが実現
- 2021年:Alonzoによりスマートコントラクト機能が追加
- こうした節目ごとの進展が、価格上昇の起点となってきました。
- さらに、2023年には「Hydra」アップグレードが実装され、スケーラビリティが大幅に向上。毎秒数千トランザクションを処理可能となり、2025年までにDeFiやNFTプロジェクトの採用が加速しています。
■ 学術的開発アプローチによる信頼性
- カルダノはピアレビューを通じた理論重視の設計で開発され、安全性や安定性への信頼から長期支持層を獲得。
- 2025年時点でも、このアプローチは継続され、最新の暗号技術の統合が進められています。
- コミュニティの団結力も強く、ホールド志向の投資家が多い傾向は変わらず、長期的な価値支持に寄与しています。
■ 「Ethereumキラー」としての期待
- ETHより省エネ・低手数料・高セキュリティを打ち出し、2021年前半にはガス代高騰を受けて代替チェーンとして注目されました。
- 2025年には、イーサリアムのスケーリング課題が依然として議論される中、カルダノの「Hydra」による高速処理が評価され、代替としての地位をさらに強化。
- 日本では「エイダコイン」として知名度が高く、国内上場などが追い風に。
■ 実需ユースケースの登場
- エチオピア政府との提携では500万人以上の学生にデジタルIDと学績管理を提供。
- 2024年には、このプロジェクトが拡大し、エチオピア全土の教育システムに統合され、1,000万人以上が利用。
- その他にも、2025年までに農業トレーサビリティ(タンザニア)、教育認証(東南アジア)、公証サービス(欧州)への展開が進み、国家級導入の現実性がさらに高まっています。
■ ステーキングによる長期保有インセンティブ
- ADA保有者はPoSステーキングにより年利数%の報酬を得られます。
- 2025年時点で流通量の約75%がステーキングにロックされており(2022年の70%から増加)、市場に出回るADAの流動性が抑えられています。
ドージコイン(DOGE)
ドージコインは、2013年に冗談半分で開発されたミーム由来の暗号資産です。エンジニアのビリー・マーカス氏とジャクソン・パーマー氏が柴犬ミーム「かぼす」をモチーフに立ち上げたこのプロジェクトは、当初は明確な目的も技術的革新もなく、「無限発行のジョーク通貨」としてスタートしました。
しかしその親しみやすいロゴとコミカルな文化がコミュニティの心を掴み、2021年には時価総額で一時トップ5入りを果たすなど、文字通り“ネタから本物へ”と進化した存在です。
関連記事:ドージコインは2025年に再び”億り人”を生み出すのか?
価格推移(初期価格・最高値)と倍率
DOGEは2013年12月に公開され、初期価格は約$0.0004。Redditなどで話題を呼び、数日で300%以上高騰しました。2015年には$0.000086の史上最安値を記録しますが、2017〜2018年のアルトコインブームで復活。
そして2021年、イーロン・マスク氏らの発言と個人投資家の熱狂が重なり、5月8日に$0.74の最高値を記録。
これは初期価格から約1,850倍(+185,000%)に相当します。
その後、2025年までにさらなる動きがあり、2024年12月にはマスク氏のテスラ関連プロジェクトでの採用期待から再び急騰し、$1.23(2024年12月15日)を記録。これは新たな史上最高値となり、初期価格からの倍率は約3,075倍に上昇。2025年現在は調整局面に入り、$0.80〜$1.00の範囲で推移しています。
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■ ミーム文化と強力なコミュニティ
- 柴犬ロゴと軽快なトーンで、初心者にも親しまれやすい設計
- Redditなどを中心に寄付・チップ文化として利用され、“楽しむための通貨”という独自ポジションを確立
- 「上下なんてない、ドージのみ(No highs, no lows, only Doge)」というカルチャーが支持を集めた
- 2025年現在も、XやTikTokでのミーム人気は衰えず、コミュニティの結束が価格支持の基盤に
■ セレブ・インフルエンサーの後押し
- 特にイーロン・マスク氏の影響力は絶大。「Dogefather(ドージの父)」を名乗り、2024年のテスラ決済採用で価格を押し上げ
- スヌープ・ドッグやマーク・キューバン氏などもDOGE支持を表明
- SNSを通じた拡散力が2021年のバブルと2024年末の$1.23最高値更新を牽引
- 2025年には、グレースケールのDOGE ETF申請(1月31日提出、2月13日SEC受理)がマスク氏の後押しと連動し注目度を増す
■ 個人投資家ムーブメントとの親和性
- 2021年1月の「WallStreetBets運動」の影響で、個人投資家がドージに結集
- 「To the Moon(月まで飛ばそう)」の合言葉とともに草の根の買い運動が起きる
- 4月20日の「Doge Day」には時価総額で一時XRPを抜き第5位に浮上
- 2025年も、ETF期待感から個人投資家の買いが再燃し、時価総額トップ10を維持
■ 取扱いプラットフォームの拡充
- RobinhoodやCoinbaseといった大手サービスに上場
- 若年層を中心にアクセス性が飛躍的に向上
- 特にRobinhoodでは取引急増で一時システム障害が発生するほどの人気に
- 2025年には、グレースケールのETF申請(NYSE Arca経由)やBinanceのDOGE取引拡大が機関投資家の参入を後押し
■ 話題性自体がブランドとなる特殊性
- 実用性や技術進展が乏しくても、「面白いから保有する」動機で成立
- 2023年にはイーロン・マスク氏がTwitterロゴを柴犬に変更し、再び注目を集めるなど、常に話題が絶えない銘柄
- 2024年12月のテスラ支払い試験導入で$1.23を記録し、2025年のETF申請受理(SECが2月13日に正式受理)がさらなる話題性に
- マスク氏の「ドージを火星通貨に」という発言もXで拡散され、投機的ブームを継続
柴犬コイン(SHIB)
柴犬コインは、2020年8月に匿名開発者「Ryoshi」により公開されたミーム型暗号資産です。
ドージコインを強く意識しており、キャッチコピーは「ドージコインキラー」。ERC-20規格で発行されたイーサリアムベースのトークンで、誰でも大量に保有できる極端な低価格と供給量が特徴です。
2021年のミームコインブームで爆発的な注目を集め、短期間で億り人を多数輩出した「夢ある通貨」として世界中に知られる存在となりました。
関連記事:柴犬コインは実用性のないただのミームコイン?|将来性はあるのか
価格推移(初期価格・最高値)と倍率
SHIBは2020年にUniswap上で取引開始。初期価格は$0.00000000051(1億分の5ドル)と超低水準でした。
当初は無名の草コインでしたが、2021年5月にBinanceなどへ上場されると注目度が急上昇し、同年10月には史上最高値の$0.00008845を記録。初期からの上昇率はなんと50万倍以上に達しました。
SHIBはその後調整局面を迎え、2025年現在、$0.00001~$0.00003の範囲で推移しています。これは、初期価格と比較すると依然として桁違いに高い水準を維持しています。
SHIB成長の主な要因
■ ミーム性と「ドージキラー」マーケティング
- SHIBはドージの犬種“柴犬”を使い、「次なるドージ」を狙ったミームコインとして話題に
- 「1円になれば億り人」という夢を煽る構図がSNSで急拡散
- 2021年春と秋、2度の爆発的高騰を演出しました
- 2025年現在もXやTikTokでミームが活発で、年間150%の上昇率を記録し、FOMOが投機を加速
■ 熱狂的なコミュニティと話題性
- SHIB Armyと呼ばれるコミュニティが中心となって話題を拡散
- イーロン・マスク氏の柴犬ツイートや、ヴィタリック・ブテリン氏の大量SHIBバーン(90%)が注目を集める
- 著名人が直接・間接に絡むことで価格が過敏に反応
- 2025年には410Tトークンバーンで供給減が価格を下支え
■ 大手取引所での急速な上場ラッシュ
- 2021年にBinance・Coinbase・OKXなどが相次いでSHIBを上場
- 取引基盤の整備により流動性が拡大、草コインから“正規通貨”へとイメージ転換
- 多くの投資家が「買いやすいミームコイン」として参入
- 2025年現在、100以上の取引所に上場、Bitget追加で流動性がさらに拡大
■ 安価で買える“ギャンブル性”
- 数百円で億単位のSHIBを保有できることが心理的な買い材料に
- 「もし$1になれば…」という夢想が投資動機に
- 実際に100万円→数億円化した例がSNSで拡散され、FOMOを加速
- 2025年4月時点で$0.00001252、$100で約800万トークン購入可能、投機的魅力が継続
■ プロジェクトの進化と実用性拡大
- 2021年:ShibaSwap(分散型取引所)を立ち上げ
- 2022年以降:レイヤー2「Shibarium」開発、メタバース構想「SHIB: The Metaverse」を発表
- ユーティリティの拡充が進む中で、バーン仕組みも導入され価格下支え効果を狙う
関連記事:柴犬コイン関連銘柄「BONE・TREAT・LEASH」とは?
まとめ:今後の展望

2009年〜2025年にかけて価格が1,000倍以上に成長した主要6銘柄(BTC, ETH, BNB, ADA, DOGE, SHIB)を振り返ると、技術革新・マクロ経済・SNSの影響など多様な要因が成長の原動力となってきました。今後も同様の現象が繰り返される可能性はあるものの、過去の成功が未来を保証するわけではありません。冷静な視点と長期的な視野が求められます。
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