ファンドストラットのトム・リー氏は、S&P500が8,000に到達するとの見通しを8月末までに改めて示した。 同時に、株式相場が調整局面を迎える可能性についても再び警鐘を鳴らした。
リー氏はCNBCの番組に出演し、ロビンフッドのステファニー・ギルド氏、ペイン・キャピタルのコートニー・ガルシア氏とともに議論した。リー氏は、両者の見解は同時に成り立つと述べた。
業績主導の上昇シナリオ
リー氏は、2027年の業績見通しが上昇していることを根拠に目標水準を設定した。現時点の1株当たり利益は、決算期の開始時点の約395ドルから410ドル近くに上昇しているとし、今月末には425ドルに届く可能性を指摘した。
リー氏は、PER(株価収益率)を20倍に設定すれば、指数は9,000に迫る水準になると述べた。
コートニー・ガルシア氏は、相場上昇を支えるより広範なトレンドを指摘した。過去3カ月間、ヘルスケア、金融、産業関連株がS&P500を上回ったと述べた。
この広がりは、これまでのような一部大手テクノロジー株への依存が解消されているため重要だという。ガルシア氏は、企業業績と個人消費が維持されれば相場の上昇が続く可能性に言及した。
リー氏が注視する4つのリスク
リー氏は、8,000到達後に10%程度の調整が起こる可能性として、具体的な要因を挙げた。信用取引残高の過去最高水準、FRBのケビン・ウォーシュ議長による新たなインフレ方針への市場の反応未確定、中間選挙への不透明感、スペースXによる株式ロック解除の進展があると指摘した。
スペースXに関しては、今月初めのロックアップ解除以降すでに空売り残高が減少しているものの、懸念が残ると説明した。
「調整は、投資家が強気な時や予想しないタイミングで起こるものだと考えている」
リー氏は今月初めにもS&P500の見通しについて同様の発言を行っている。8月初めに同じ8,000という目標値を示し、イーサリアムに関する見解も明らかにしていた。
リー氏は、今回の状況が1998年に似ていると述べた。当時、ロングターム・キャピタル・マネジメント破綻後も株価の上昇が続き、18カ月で35%上昇したと振り返った。
3月以降、バリュエーションは2回転分下がる一方、利益成長は2倍以上に拡大したという。リー氏は、こうした組み合わせは相場の疲弊ではなく健全な懐疑心の表れと評価した。









