専門家がUAEのOPEC離脱の影響を分析

  • UAEが48時間以内にOPECを脱退する計画があると、関係筋がBeInCryptoに語った。
  • 関係者は、生産の自由度と中東情勢の緊張を戦略的動機として挙げている。
  • 原油市場の変動は、インフレやリスク感情を通じて暗号資産市場にも波及する可能性がある。
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アラブ首長国連邦(UAE)は今後48時間以内にOPECを離脱する見通しだ。この動きは、半世紀以上にわたるカルテルの規律を終焉させるだけでなく、世界のエネルギー市場および暗号資産業界における勢力図の転換を、最悪のタイミングで引き起こす。

この決定について、BRICS+コンソーシアムの幹部がBeInCryptoに独占的に語った。同幹部は、これは戦略的な賭けであると同時に、静かな独立宣言でもあると説明した。

静かな決断、大きな余波

アブダビでは、冷静な計算が行われている。UAEは、カルテルの外であれば、より多くを生産し、売り上げを伸ばし、より速く成長できると考えている。

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「UAEはOPECおよびOPEC+を2日後に脱退することを決定した。これは、UAEが独自判断でより多くの原油を生産し、中東の新たな紛争を前に原油市場を主導できることを意味する」

こう語ったのは、BRICS+コンソーシアム(イラン・ロシアビジネスハブ)ビジネス評議会メンバーのエブラヒム・D・メロ氏。

スケジュール通りに進めば、この動きは内閣がプレスリリースを起草するより短い期間で、50年にも及ぶ中東の協調した石油政策に終止符を打つことになる。

カルテル内の見えざる対立

この離脱は突然の出来事ではない。ここ数カ月、OPECで最も影響力のある生産国2カ国が、静かにカルテルの限界を試してきた。

「UAEとサウジアラビアは、OPECで毎年承認された生産枠を超えて増産を始め、原油価格の下落を招いている」とメロ氏は述べた。

同氏は、米国とサウジアラビアが共同で中東の石油政策を主導するというカルテル設立時の論理が、ここ数年で揺らいできたと指摘した。

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UAEが離脱する理由

MGIMO財政経済学部学部長でIG Energyテレグラムチャンネルの著者であるイグバル・グリエフ氏によれば、動機は象徴的ではなく、戦略的だという。

「主な動機は、生産・輸出能力があると見込む国にとって、割当枠に縛られずに済むことだ」とグリエフ氏はBeInCryptoに語った。

UAEは原油、ガス、石油化学、そして低炭素エネルギーにも積極的に進出している。割当枠は足かせとなる。離脱は成長加速策である。

市場は急激かつ予測困難な変動に備える

グリエフ氏は、この決断の直後に混乱が生じる可能性を警告した。

「市場は予測しにくくなっている。柔軟な大手プレイヤーが割当制度から外れると、バランスは協調的な合意ではなく、地政学や物流などの状況要因の組み合わせで決まる」と同氏は話す。

ホルムズ海峡周辺の緊張の高まりにより、供給障害があれば、世界の価格は数分で変動するリスクが強まる。

実際、トランプ米大統領がイランへの米国による封鎖をホルムズ海峡で拡大する準備を進めたことで、ブレント原油価格は115ドルを突破し、2022年以来の高値圏に達した。

ブレント原油スポット価格 出典: TradingView
ブレント原油スポット価格 出典: TradingView

「トランプ氏はイラン核問題で譲歩を引き出すため、制裁長期化を狙う。原油市場はすでに動いている。WTIは103ドル超、ブレントは115ドル。ホルムズ海峡の封鎖リスクを織り込んだ。イラン側は、米国による船舶拿捕が続くなら『異例の軍事的措置』を示唆」とMilk Roadアナリストらが指摘した。

歴史は思わぬ展開をもたらす。メロ氏は、サダム・フセインがクウェートに侵攻した際、原油価格は「1ドルも上がらず、むしろ10ドル下落した」と語った。

つまり地政学が思惑通りの値動きをもたらすとは限らない。現在、市場は2週間で30ドルもの価格上昇の影響に直面している。

暗号資産ポートフォリオへの影響は

原油価格の乱高下は、原油市場に留まらない。インフレ期待、中央銀行の政策、そしてビットコイン(BTC)や広範な暗号資産市場を左右するリスク選好に直結する。

管理された範囲で原油価格が下落すれば、インフレ圧力が和らぎ、リスク資産に間接的な追い風となる。不規則な乱高下は、米連邦準備理事会(FRB)の示すシグナルを注視する市場に新たな不透明感をもたらす。

原油安はスタグフレーション懸念を和らげる。乱高下は再燃させる。

5月1日、UAE離脱の発効が報じられている日程まで、残りは48時間足らず。今後の余波を決める3つの問いが浮かび上がる。

  • サウジアラビアは生産量を引き締めて対応するのか、それとも同じ動きに出るのか
  • OPECで最も柔軟な原動力を失った今、規模の小さい産油国は方針を維持できるのか
  • 第2位の産油国が抜けたあとも、OPECが価格決定力を維持できるのか

予測可能な石油外交の時代は終わりつつある。今後訪れるのは、より速く、連携の取れない、リスクを取るすべての関係者にとって価格決定がはるかに難しい時代

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