中国は現在、世界で最も広く利用されているAI(人工知能)モデル50種のうち、約40%を占めるに至った。月間トークン使用量でも、中国勢が米国勢を上回った。
この数値は、米国での利用も増加を続けるなか、開発者が中国系AIを選択する動きが加速していることを示す。
中国、世界のAI利用で米国との差縮小
2025年初頭時点で、上位50モデルのうち中国製は5件だったが、2026年5月にはおよそ20件まで拡大。4倍増となり、シェアは40%に達した。
Apollo Global Managementによると、米国モデルは逆の動きを見せている。上位50モデルのうち、米国製は同期間で33件からおよそ28件に減少した。
トークン使用量の差も際立つ。上位20の利用モデルにおいて、中国AIは6月に98兆トークンを処理。一方、米国モデルは53兆トークンだった。
中国のトークン使用量は5月から6月にかけて113%増加。米国は同期間の成長率が43%となった。この結果、中国側のリードは5月の24%から85%に拡大したと、Kobeissi Letterが指摘している。
利用増加と米中対立の深刻化
この利用急増は、米中AI企業間の関係悪化が進む中で起きている。アリババは7月10日からAnthropic社の「Claude Code」利用を従業員に禁止し、バックドアリスクを理由に自社のQoderツールへの切り替えを指示した。
Anthropic社は以前、アリババによる過去最大規模のディスティレーション攻撃を受けたと主張。さらに米国政府へ、アドバンテージ確保に向けた半導体輸出規制の強化を要請している。
「米国および同盟国が今すぐ両課題へ対処すれば、最先端AI能力で12〜24か月のリードを確保できる可能性がある。2028年時点でこれだけの差があれば、極めて大きな優位性となる」と述べた。
中国政府も自らの統制を強化している。規制キャンペーンによって今月だけで1万4000以上のAI製品が中国のネットワーク上から削除された。
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