暗号資産のSNS上での投稿数は7月に4万1800件となり、2024年10月以降で2番目に低い水準となった。主要SNSでの市場の会話量の減少が要因。
取引活動も静寂とともに減速している。主力暗号資産の出来高は過去2年間で最も低い平均水準に近づき、現物需要の減退や慎重な投資姿勢を示す状況。
なぜ暗号資産への関心は減退したのか
投稿の減少は広範囲に及ぶ。Santimentによれば、X、Reddit、Telegramなどの各種SNSでコメントが減少した。ビットコイン(BTC)は一方で6万ドル台前半から中盤で推移。
取引分野の減速も顕著である。Santimentは、主力銘柄の取引量が2024年7月以降減少していると指摘した。
取引活動はこの2年間で最も低い平均水準に落ち込み、トレーダーがリスク資産への資金移動を停止したことを示す。
市場全体のデータも同様の傾向を裏付ける。中央集権型取引所の現物取引量は第2四半期に3兆ドルまで減少し、過去2年間で最低の3か月間となった(CryptoRank調べ)。
静けさの背後には複数の要因がある。マクロ環境の不透明感、地政学的リスク、ビットコインETFの資金流動の振れ、リスク回避志向の強まりが、多くのトレーダーの参入抑制につながった。
暗号資産SNS投稿量・取引量ともに2年ぶり低水準 今後の展開
低い活動水準は両義的である。流動性が枯渇すれば上昇相場も停滞するが、売り手が尽きた局面では小規模な買いでも値動きが活発化しやすい。
Santimentは、関心低下もまた過小評価されがちな「恐怖・不確実性・疑念(FUD)」の一種であると指摘した。
「人々が議論や投稿、短期売買を追わなくなれば、大口の買い手にとって市場は動かしやすくなる。なぜなら、個人トレーダーが取引に群がらなくなるためだ」とコメントした。
大口保有者は静かに動いている。Santimentは10~1万BTCを保有するクジラおよびシャーククラスのウォレットを追跡し、この1週間でおよそ1万1000枚の純増があったと分析。強い投資家層による積極買いへの移行と位置付けた。
「強い投資家が勢いの変化に群衆が気付く前に供給を吸収し始めている」とも語った。
市場の冷え込みや懐疑的なセンチメントは、過去には忍耐強く買い進めたクジラに有利に働いてきた。ただし、反転は保証されず、過去のサイクルを見ても大口保有者が先行してポジションを取ることで利益を得てきたケースが多かったという。
価格面も同様の傾向だが、依然として転換点は確認されていない。オンチェーン分析では、ビットコインが底打ちの過程にあるとの観測もあるが、持続的な回復は見通しが立たない状況。
市場の緊張感は強い。クジラの静かな買いが続く一方、注目度は数年来の低水準で底値形成は未確定。今後の需要シフトが流動性の薄さで抵抗なく価格上昇を促すのか、新たな売りが出てビットコインの短期的な方向性を決定するのか注視される。
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