LINEの暗号資産(仮想通貨)事業を展開するLINE Xenesisは24年1月5日、同社で展開する「LINE NFT」、「DOSI Wallet」などのNFT関連サービスを終了する。同社のNFTサービスはLINE NEXTが同月10日より、新たなグローバルNFTプラットフォーム「DOSI」で展開する。
「LINE NFT」と「DOSI Wallet」は、NFTの取引に特化したプラットフォームであり、22年4月から「LINE NFT」がサービスを開始。 「DOSI Wallet」は、22年9月に「DOSI」の専用ウォレットとしてサービスを開始し、月には日本の「LINE BITMAX Wallet」と統合し、現在の登録アカウント数は540万を超える。
移行には、Finschia基盤のサービス発行NFTも含まれ、特定の手続きを経て利用可能となる。 終了予定のサービスは以下の通り。
- NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」
- Finschia(旧LINE Blockchain)基盤のNFTウォレット「DOSI Wallet」
- DOSIのメンバーシッププログラム「DOSI Citizen」
- アバターアイテムの購入や売買が可能な「ACRZストア」
- DOSIエンターテイメントNFTプラットフォーム「AVA」
リニューアル後の「DOSI」は、既存のウェブサービスに加え、新たなアプリの提供も見据えており、日本ユーザーには海外のNFT購入や国際取引の機会を提供する。運営主体はLINE XenesisからLINE NEXTへ移行する。
LINEの暗号資産事業のこれまで
LINEグループは2018年、「LINE Blockchain Lab」を設立。ブロックチェーン技術を用いたDApps開発や、P2Pネットワークを利用した分散システム、暗号化技術の研究に取り組んでいる。独自ブロックチェーンFinschiaの開発や、暗号通貨FINSCHIAの発行、暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」、「LINE NFT」運営などのブロックチェーン事業を展開する。
同社は7日、LINE BITMAXにおいて、LINE Payが提供する「かざしてすぐ本人確認」の利用をスタートした。ユーザーはLINE BITMAXの口座開設などにおいて、マイナンバーカードを読み取むだけで本人確認ができる。
同社は7月、暗号資産取引所Crypto.comと、暗号資産分野でのグローバルで新規ビジネスを開拓を目的とした、覚書を締結。同月6日には、LINE BITMAXで、PayPay(ペイペイ)マネーで仮想通貨取引を行うサービス「PayPay連携サービス」の提供開始していた。LINE NEXTは同月11日、セガと「GAME DOSI」のゲーム開発におけるライセンス許諾に関する覚書を締結している。
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