サークル(CRCL)の株価は金曜日に約5%上昇し66.14ドルとなった。米規制当局が同社のナショナルトラストバンクを承認したことを受けた。しかし株価は年初来で約20%下落しており、チャートも下方向を示している。
銀行業の承認は買いの理由となった。ただし、チャートパターンの崩れ、資金流出の継続、ステーブルコイン競争の激化により、上昇は続かない可能性がある。
売りのチャートパターンが株価に圧力
サークル株は4月から6月にかけてヘッド・アンド・ショルダーズ型を形成。6月下旬にサポートラインを下抜けた。その後、価格は回復できていない。
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出来高も同じ傾向を示す。6月下旬から7月10日にかけて売りが継続。一方で買いの出来高は徐々に減少し、需要の弱さがうかがえる。
買いが戻るなら、資金フローのデータに変化が現れる。しかし現時点ではその兆候がない。
大口資金はサークルから流出継続
チャイキン・マネーフロー(CMF)は-0.38となっている。マイナスの数値は資金が株式から流出していることを示す。
この指標は5月以降、一貫して下落し続けている。ゼロを下回る状態が続き、銀行業認可のニュース後も大口投資家による売りが続いている。
CMFが上昇傾向に転じるには、まず下降トレンドラインを上抜けし、ゼロを上回る必要がある。この売り圧力の一因は、サークルの主力事業への競争激化にある。
ステーブルコイン競争がサークル事業に痛手
サークルの主な収益源はUSDCの裏付け資産である。6月30日、Open USD(OUSD)が140社以上の支援を得てローンチ。この日CRCLは約15%下落した。
一方で、グローバルドル(USDG)はUSDCより急速に成長している。過去6か月でUSDG供給量は108%増。USDCの時価総額は3.3%減となった。
USDCの規模は約730億ドルと依然大きく、欧州ではMiCAの明確な勝者となっている。しかし、新しいMiCA準拠のコインが拡大し、規制下の取引量が他の発行者にも広がる中、サークルはシェアを失っている。
こうした圧力からアナリストが株価目標を下方修正し始めた。
サークル株価の注目すべき水準
アナリストは中長期的な価値を認めつつも、強気度は後退。ロバート・W・ベアードは7月13日に「買い」評価を維持したが、CRCLの目標株価を138ドルから100ドルに引き下げた。
サークルの価格チャートでは、0.382フィボナッチ水準にあたる64.37ドルが重要な分岐点となる。この水準を日足で下回れば、49.86ドル、さらに40ドル台への下落余地が生じる。
弱気色を和らげるには、サークル株価がまず73.35ドルを上抜け、その後87.86ドルを奪回することが必要となる。それまでは弱気パターンが継続。こうした弱含みの状況から、ベアード社が目標株価を引き下げている可能性もある。
87.86ドルの水準は、本格的な反発局面と40ドル台への下落局面を分ける分岐点となる。









