マイクロン・テクノロジー(MU)の株価は水曜日に4.06%上昇し、1088ドルで取引を終了した。同社はS&P500のエレクトロニック・テクノロジーセクターを牽引した。一方、大半の半導体銘柄は下落で引けた。
エヌビディア、AMD、テキサス・インスツルメンツ、クアルコムはいずれも下落で取引を終えた。マイクロンは2026年初来でおよそ280%の上昇となっている。
シーバートCIO「マイクロン株は『雪崩』に勝てる」
シーバート・ファイナンシャルの最高投資責任者(CIO)マーク・マレック氏は、「マイクロンを永久保有すべき」との考えを否定した。しかし現時点での「買い」銘柄とし、AIエコシステムの重要な部分を握っていると指摘した。
「この企業は今後も『雪崩』を乗り越え続けるだろう」
またマレック氏は、エヌビディアのメモリ供給がマイクロンに依存している点も挙げた。
「エヌビディアは誰の目にも人気企業で、私も同意見だが……実はマイクロンに依存している。エヌビディアのチップセットの一部であり、マイクロンのような地味な企業がなければそのチップセットは売れない」
マイクロン成長の要因
マイクロンは9月30日、2026年度第4四半期の売上高を542億3000万ドルと発表した。自社予想の500億ドルを上回った。粗利率は87%に達した。
同社は2027年度第1四半期の売上高見通しを615億ドルとした。さらに、2027年に向けた高帯域メモリ(HBM)の大部分を高価格で契約済みとしている。
HBMはエヌビディアのAIプロセッサに採用されている。マイクロンはエヌビディア向けプラットフォーム「Vera Rubin」用にHBM4を生産し、独自のHBM4Eも共同開発中。
一方、マイクロンは「DRAMの需給バランスが取れる見通しは立っていない」と述べた。競合のサムスンも同様の需要圧力に直面している。ただしMU株は2027年度予想利益の約6倍で取引されている。
AI設備投資は「雪崩」
マレック氏は、AI設備投資(キャペックス)の減速は業界全体に打撃となると警告。特にマイクロンのような企業が最も苦しむとみる。
このリスクはすでに顕在化したことがある。7月にメモリ株がベアマーケット入りし、MUは高値から約30%下落した。テマセクもAI関連取引の巻き戻しを最大の市場リスクと指摘する。
マイクロンも大型投資を進めており、2027年度上期に約250億ドルの設備投資を予定する。
マイクロン株の価格予想、1500ドルを指す
MUは9月3日にシンメトリカルトライアングルを上抜けた。9月14日、フィボナッチ0.618水準(894.58ドル)付近でブレイクを再テストした。
この再テストで同水準(青円)がサポートであることが確認された。その後、かつてレジスタンスだったフィボナッチ0.786(1053ドル付近)を再び上抜けた。
水曜日のMUは日中で1011ドルまで下落したが、終値は1088ドルと高値圏で引けた。全体相場が過去最高値から調整する中での反発だった。
10月1日に出来高が下降トレンドラインを上抜けた(紫楕円)。RSIは60付近で上昇傾向にあり、強気筋に勢い。
最初の目標は過去最高値1255ドル。終値から約15%上方となる。トライアングルの測定値からは1516ドル(フィボナッチ1.272=1511.63ドル付近)を示唆。
上昇余地は約39%。ただし、日足で1040ドルを下抜けると上昇シナリオが崩れる。1000ドル、続いて895ドルまで下落する可能性もある。









